糖尿病の治療の基本「血糖コントロール」

糖尿病の治療の基本は、高血糖を改善し、血糖値をできるだけ適正な範囲内に保つことです。これを「血糖コントロール」といいます。
血糖コントロールを行えば高血糖が引き起こす合併症を防ぐことができ、健康な人と変わらない日常生活を送ることもできます。また、急性の合併症を起こさないようにしたり、血圧やコレステロール値などを正常に維持することも血糖コントロールの目的です。
すでに合併症を発症したとしても、血糖をコントロールすることで進行を抑えることが可能になります。
血糖値コントロールの仕組み
しかし血糖コントロールを怠ると、合併症は進行してしまいます。合併症は、一度発症してしまうと治療が難しく、進行を抑えることが治療の主な目的となってしまいます。取り返しのつかない最悪の事態を招かぬよう、血糖コントロールを心がけましょう。

どのタイプの糖尿病にも共通する3つの療法

糖尿病には、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が破壊されることによって発症する「1型糖尿病」と、遺伝と生活習慣によって発症する「2型糖尿病」など、いくつか種類がありますが、どのタイプも食事療法・運動療法・薬物療法で血糖コントロールを行います。

◆食事療法

食事療法食事療法は、その人の活動量に見合った適切なカロリーのバランスよくとることです。適切なエネルギー摂取量に抑えると、血糖コントロールがよりスムーズに行えます。
食事が乱れると、ほかの治療法の効果が下がってしまうほど、食事療法は糖尿病治療の根幹となる治療法なのです。
血糖値の安定には、食事の時間を規則的にすることが大切。「食品交換表」というテキストを利用する方法が一般的です。

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◆運動療法

毎日手軽に運動運動療法は、2型糖尿病のインスリン抵抗性の改善に大きな役割を果たします。運動をして体内に溜まった余分なエネルギーを消費すると、インスリンの働きがよくなり、血糖コントロールがしやすくなります。ほか、血行改善、ストレス解消、皮下脂肪の減少、骨格筋増量など、多くの効果を得られます。
あまり運動をしていなかった人は、週末だけ集中して運動するよりも、ウィーキングなど毎日手軽に行える運動を選びましょう。

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◆薬物療法

インスリン注射で薬物療法食事療法運動療法だけでは十分に血糖コントロールがうまくできない場合は、薬物療法を追加します。薬物治療には、大きく分け、経口血糖薬を用いる内服療法と、インスリンを注射で補充するインスリン療法の二つがあります。

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薬物療法