世間は忘年会シーズンですね。

食事療法を行っている糖尿病患者さんにとっては難しい時期でもあります。中には真面目に考えて、「忘年会は全部断る」とおっしゃる方もいらっしゃいます。しかしせっかくのイベントですから柔軟に考えてみてもよいかもしれません。

お酒は人生の潤滑油でもあります。パーティーや懇親会のおかげで人脈が広がったり、ビジネスチャンスにつながることもあるかと思います。適度のアルコールが心臓血管死を減らすことや動脈硬化に対して良い作用を持っていることは、いくつかの報告で確認されています。またアルコールは肝臓から作られる糖をブロックすることで、短期的には血糖を上げない作用を持っています。深酒した後にラーメンを食べたくなるのは、この作用のためとも考えられます

私の患者さんでも飲酒後に低血糖を起こしやすい人もいらっしゃいます。そうするとアルコールは適量だったら目くじらを立てることはないと言えます。むしろお酒を飲むときにどんなものを食べるかが重要です。お酒のつまみは高蛋白、高脂肪に偏りやすく、塩分も多くなります。炭水化物を摂取せずに、血糖降下剤やインスリンを投与すると危険な低血糖の可能性も出てきます。

やはりどのような状況でもバランス良く食べることが大切です。糖尿病の患者さんでも忘年会やお祝いの宴席を避けずに、上手に行動していただければ良いわけです。もっとも酔ってしまって前後不覚、たがが外れて大食い、、これは困りますね。失敗したら翌日から挽回しましょう。

ともながクリニック糖尿病生活習慣病センター
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院長・医学博士 朝長 修
・東京女子医科大学糖尿病センター講師 ・日本内科学会認定医 ・日本内科学会専門医 ・糖尿病学会専門医 ・糖尿病学会研修指導医 ・透析医学会専門医 ・透析医学会指導医