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主な5つの糖尿病タイプ
妊娠糖尿病(にんしんとうにょうびょう)は、妊娠中に糖尿病を発症したことをいいます。軽症の場合は、出産とともに正常に戻ることが多いのですが、妊娠中の胎児は糖尿病合併症妊娠と同時に合併症の危険性がありますので、妊娠中は厳格な血糖コントロールが必要になります。
妊娠中期~後期になると、高血糖による影響で赤ちゃんが巨大児になる可能性が高くなります。巨大児なると難産などの母親への影響だけではなく、赤ちゃんが心筋症や発育遅延などを持って生まれる場合もあります。また、妊娠中に合併症を引き起こしやすくなる可能性も。なお、糖尿病を発症している人が妊娠した場合は、「糖尿病合併妊娠」といいます。
妊娠糖尿病は、妊娠によってブドウ糖の代謝に異常が生じることで発症します。妊娠には、以下のような糖尿病を引き起こしやすい原因があります。
・妊娠すると、卵巣の代わりに胎盤からエストロゲン、プロゲステロン、ヒト胎盤ラクトゲンなどが作られ、それが増加することでインスリン作用が小さくなる。
・母親が胎児にブドウ糖を送るため、母親はその不足を補うために脂肪代謝が促進されます。その結果、飢餓に似た状態となり妊娠糖尿病が起きやすくなる。
・胎盤から作られるタンパク分解酵素によって、母親からのインスリンが分解されることで妊娠糖尿病が起きやすい要因になる。
・妊娠によって代謝とホルモンの状態が変化し、この状態がインスリン抵抗性の状態を作る原因となる。
原因の多くは、先天的な体質の問題であると考えられるため、家族や親戚などに糖尿病の方がいる場合、遺伝的に妊娠糖尿病にもなりやすい体である可能性があります。
妊娠糖尿病は妊娠中に起こる病気で、出産後には自然に治ることも多い病気です。主な治療法は食事治療で、必要であれば薬物療法を行い血糖値をコントロールします。
決められた1日の摂取カロリーを、6~7回に分けて摂るようにします。分けて食べることで食後の血糖値が急上昇することを抑えますから、胎児に過剰なブドウ糖が移行しにくくなり、合併症を防ぐことができます。
食事を注意しても血糖値がコントロールできない場合は、インスリン治療を行います。経口糖尿病薬は、胎盤を通じて胎児に移行するので原則として用いません。
妊娠初期はインスリンが効きやすく(インスリン感受性)、妊娠中期以降にはインスリンは効きにくく(インスリン抵抗性)血糖値が上昇しやすい、といった妊娠時期によってインスリンの効き方が異なるため、その使用量を調節します。
妊娠糖尿病の治療には、運動療法も必要です。体重の増えすぎを防止したり、出産に備えた体力づくりのためにも軽い運動を行いましょう。
ウォーキングなど無理なく続けられる軽い運動がおすすめです。ただし、高血圧、網膜症などの合併症がある場合は、主治医と相談する必要があります。