健康な人に比べて10年以上も早く現れる「動脈硬化」

動脈硬化は、動脈の内壁に脂肪やコレステロールがたまり、血管が硬く、もろくなる病気です。動脈硬化は、誰にでも起きることですが、糖尿病となった場合、普通の人よりも早く動脈硬化が起き、悪化するスピードが速いので注意が必要です。
動脈硬化が悪化していくと、血管が詰まり、血液が流れなくなるために、さまざまな障害を引き起こします。

◆大血管障害◆

高血糖状態が長く続くことで、細小血管だけでなく太い動脈も傷んできます。このことを「大血管障害」といいます。動脈硬化が進行し、動脈がつまると、その先の細胞に酸素や栄養素が運ばれなくなるため組織が死んでしまいます。このようなことが脳内で起きることが「脳梗塞」であり、心臓の冠状動脈で起きるのが「心筋梗塞」です。

◆足壊疽◆

糖尿病では、足の血管にも動脈硬化がよくみられます。
足の血管に動脈硬化が起こると、足を冷たく感じたり、痛みを感じる、足の脈拍がなくなるといった症状が起こります。これを「下肢閉塞性動脈硬化症(かしへいそくせいどうみゃくこうかしょう)」といいます。
最初は、膝の裏や頸骨に起こり、歩いているとふくらはぎがこわばり痛くなります。少し休むと痛みはなくなりますが、症状が悪化してくると、少し歩いただけで痛くなり、歩くことが困難になってきます。これを「間欠性跛行(かんけつせいはこう)」といいます。
この病気は進行が速く、放置していると壊疽を起こしてしまいます。