低血糖症と高血糖を避けることで合併症を防ぐ

糖尿病の合併症には、心臓病、腎不全、失明、末梢血管障害などがあります。これらは発症までに数年かかるので、血糖値が極端に高くなったり、低くなることを避ければ、それだけ合併症の発症を減らすことができるのです。

高血糖の場合

高血糖状態が続いた場合、糖尿病性ケトアシドーシスを引き起こします。インスリンの注射を忘れた、ストレスなどが原因です。とくに多いのが、感染症などにより、過度にインスリンを減量したことで引き起こされるケースです。ケトアシドーシスが進行すると、嘔吐や脱水症状が始まり、続いて呼吸の乱れ、腹痛などが起こり、やがて昏睡状態となり、生命が危険に脅かされます。
また、長時間に渡ってインスリン投与が不適切、または不十分だった場合は、発育阻害症候群や思春期の遅れ、肝臓肥大(モーリアック症候群)となります。

低血糖の場合

低血糖は、インスリンや糖尿病治療薬を過剰に投与したり、不規則な食事、運動によるエネルギー消費、糖質の摂取不足などが原因で起こります。低血糖症になると、空腹感、発汗、動悸、過呼吸、震え、悪心といった症状が突然あらわれ、悪化すると異常行動や失見当識、意識障害、ひどいときには昏睡状態に陥ることもあります。
幼い子どもは、低血糖を引き起こしていることに気づかない場合もあり、5歳以下の子どもが、何度も低血糖を起こすと、知能の発達を損なうことになります。